道路交通法違反(無免許運転)で執行猶予を獲得した事例
受任から解決までの期間:約2か月間
依頼者:本人
結果:執行猶予付きの懲役刑
1 無免許運転で逮捕されてしまった
本件では、依頼者(被告人)は道路交通法違反(無免許運転)により、逮捕・起訴され、懲役を求刑されていました。
2 本件の弁護活動
まず本件の依頼者は、検察により、前科があったことや、犯行に一部悪質性が認められたことから、酌量の余地がなく再犯可能性が高いと判断されており、実刑を受ける可能性が十分にありました。
そのため、裁判においては、依頼者が深く反省していることを信用性を以て示すことはもちろん、再犯可能性が低いことを証明する必要がありました。
あ
そこで、当所弁護士は、依頼者と面談を重ね、同じ過ちを防ぐための具体的措置を複数提案し、全て着実に実行に移すとともに、再犯した場合に受ける処分や社会的影響についても十分に理解を深めてもらいました。さらに、依頼者の親族に監督者となることを約束してもらい、有効な再犯防止策を講じました。これらの事実を裁判において主張することで、十分に反省していることや再犯可能性が低いことが裁判官から認められ、執行猶予を獲得することができました。
3 弁護士からのコメント
- 執行猶予とは、判決で刑を言い渡された被告人に、その刑を執行するまでに、猶予期間を与え、その期間中に他に罪を犯さなければ、言い渡された刑を消滅させ、刑務所に行かなくてもよくなる制度のことです。
起訴され、事件が裁判(公判)になると、懲役刑や禁固刑などを検察官から求刑されますが、執行猶予が獲得できた場合は、刑務所に入らずにすみます。
執行猶予付きの判決が下された場合は、その場で釈放となり、自宅に帰ることができます。
前科はつきますが、通常の生活を送ることができます。
あ
本件のように、被害者がいない刑事事件においては、被告人の事情や、被告人が社会の中で更生できるということ、再犯可能性が低いこと、被告人が深く反省していることなどを強く主張し、その証拠を集め、裁判官に対して主張することで、執行猶予を獲得します。
あ
ご自身が逮捕されてしまった、ご家族が拘留されてしまった、という場合には、早期に事件に着手することで、裁判(公判)までに準備ができますので、可能な限り早期に弁護士にお問い合わせいただくことをお勧めします。